鐔の歴史と種類 - 寿楽堂株式会社

初代 桂野赤文

商品番号
TU-10923
タイトル
[ 糸瓜の図 ] 初代 桂野赤文
時代
江戸時代後期 (1603 - 1868)
" 赤文 "
縦 x 横 x 厚み
60 x 53 x 5 mm
中心穴(茎穴)
26 x 4 mm
重量
58 g
材質
鉄地
木箱
あり
鑑定書
鑑定倶楽部 鑑定書 (昭和58年5月25日発行)
詳細

鑑定倶楽部発行の鑑定書により、赤文作と極められている鍔。
鑑定により、時代は江戸時代後期となっており、二代目・赤文は「赤文銘」のものが少なく明治45年没、三代目・赤文は昭和15年没であるので、この作品は初代・赤文の作と特定される。
本作は、鉄石目地にお多福木瓜形、ヘチマの図が片切彫、及び、金銀高彫色絵象嵌にて表現されている。
耳は打返し耳。
錆はわずかにあるが、鉄味は良い。

鑑定倶楽部鑑定書には審査員として、なんでも鑑定団の鑑定士だった柴田光男氏、他に、荒勢英一、斎藤光喜、松島敏雄、柴田和夫、朝倉万幸、各氏の捺印が見られる。
これらの人々は、全国刀剣商業協同組合の理事の中に名前を見つけることのできる、名のある方たちである。
本作は、このような権威ある方たちが赤文の作と鑑定した、大変貴重な鍔である。

価格
売約済
[ 糸瓜の図 ] 初代・赤文 鑑定倶楽部鑑定書付
へちまの図
金銀色絵象嵌
銘・赤文
鉄色は非常に良い
糸瓜図
片切彫
木箱付き
鑑定倶楽部鑑定書
金工
初代 桂野赤文

正蔵という。
寛政元年(1789)、越後国村上で生まれる。
青年時代に江戸に出て、濱野家に学んだといい、京都にも遊学した。
文政7年に、36歳で、江戸で庄内藩酒井家の抱工となり五両三人扶持を支給される。
弘化2年に57歳で庄内鶴岡新町に移る。
遊洛斎赤文(花押)、赤文(花押)、桂赤文などと銘する。
鉄や赤銅地に高彫工法で虎などの動物、蝶、昆虫、草花、人物図を彫る。
明治8年に77歳で没。
優工

特徴
鉄 地金は鉄地で、よく鍛錬されている。
木瓜形 形はお多福木瓜形である。
片切彫 糸瓜の図が片切彫で表現されている。
色絵 金で色絵されている。
象嵌 糸瓜の図が金銀の象嵌で表現されている。
打返し耳 耳は打返し耳。
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